こんにちは!先週末はみなさまいかがお過ごしでしたか?
3月20日は日本国民の祝日の1つ、「春分の日」でした!
今年は土曜日と被ってしまったので、少し残念でしたね…
「春分の日」は昼の時間が長くなり、
「昼と夜の長さが等しくなる日(若干ずれはあるそうですが…)」と言われております。
日も伸び、少しずつ暖かくなっている今日この頃。春の訪れを感じますね!
さて、今回のテーマは「ダッシュボード」です。
「ダッシュボード」と聞くと、自動車を思い浮かべる人も多いと思いますが、
ビジネスにおけるダッシュボードも、元々は自動車の「計器盤」からきたものです。
経営戦略やビックデータの課題を解決する手段として注目されていますが、
そもそも「ダッシュボード」とはどのようなもので、どのように活用するのか。
今回はダッシュボードの基礎から、ツールの選び方、
効果的なダッシュボードの作り方までをわかりやすく解説します。
1.ダッシュボードとは
『ダッシュボード』とは、個々に作成したグラフや集計結果表など、
様々な情報やデータを1つのポータルとして画面に表示させたものです。
簡単にいうと、「わかりやすくまとめた様々な情報を見せる」ための画面を指します。
ダッシュボードは「BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)」に備わっている
代表的な機能の1つです。
BIツールを使用して作成したグラフや集計表などを一画面にまとめて表示させることで、
データを見比べることができます。
2.BIツールにおけるダッシュボードとレポート(報告書)のちがい
BIツールとは、企業や組織が保持している膨大なデータを
「収集・蓄積・分析・報告」するのに最適なツールです。
BIツールにおけるダッシュボード機能やレポート(報告書)は、
分析したデータをレポーティングしたり管理する手法として活用されています。
ダッシュボード機能とレポートはどちらも「分析・報告」のために用いられますが、
長けている使用場面に違いがありますので、混同しないように注意しましょう。
ダッシュボードとレポートの特徴を以下にまとめました。
ダッシュボード
リアルタイムでデータが更新され、様々なグラフや指標を用いて
データをグラフィックに表示することができます。
リアルタイムでデータが更新されることが特徴ですので、データの保存は得意ではありません。
レポートと比べると直感的にわかりやすく、常に最新のデータを確認できるため、
投資のポートフィリオやアクセス数、平均リードスコアなど、
最新データをリアルタイムで常に表示・閲覧・参照したい場合に用いられます。
レポート(報告書)
データを文章や表ベースでまとめます。
加工済みのデータや過去のデータなど広範囲におよぶデータから、
作成者が必要な情報を抽出し、表やグラフにまとめます。
レポートとして報告する際は、作成した表やグラフから何が読み取れるのか、
どのような結果が得られたのかを文章などで記載されることもあるため、
より洗練された高度な視点を伝えることができます。
しかし、レポートはリアルタイムの状況ではなく、ある時点での情報が用いられ、
データの表示方法も基本的には表などに羅列されていますので、
データの即時性や直感的にデータ全体を確認するには不向きと言えます。
レポートは主に会議で使用する資料や、プロジェクトや案件の報告・共有・保管などに用いられます。
このように、ダッシュボード機能とレポートは、レポーティングの内容やニーズ、
活用目的によって使い分けることで、特徴や効果を活かすことができます。
3.ダッシュボードツールの選び方と注意するポイント
ダッシュボードの特徴やメリットを理解したところで、
ここではダッシュボードツールを選定する際のポイントや注意点をお話します。
ダッシュボードを検討する際に注意するポイントをしっかりと抑え、
ダッシュボードについての理解を深めていきましょう。
オンプレミス型
自社でハードウェアやソフトウェアを用意して、サーバーの構築を行います。
自社の特性や他ツールに合わせて、ダッシュボードツールを運用、
管理したい場合に選択します。
一方で、サーバー技術を持ち合わせた管理者が必要であったり、
初期費用が高額であることが懸念点となります。
クラウド型
サービス提供会社側のサーバーやインターネット上で利用するため、
環境の構築費がかからない、もしくは数万~数十万円程で導入できるので
気軽に導入できるのが特徴です。
メンテナンスなども提供元が行いますので管理の手間も省けます。
デメリットとしては、一般的にユーザー数に応じて月額が変動することや
サービスが何らかの原因で停止した際に、自社でできる対応が限られることが挙げられます。
★使いやすさ
「使いやすさ」と一口に言っても、どのような観点から判断すればいいのか
迷ってしまうかと思います。
まずは、「使いやすさ」を判断する基準として下記3点をご紹介します。
・初心者でも簡単に操作できるか
ダッシュボード機能を有したBIツールを選定する際、
「簡単に操作できるか」を考慮することは重要です。
操作性についても考慮すべき点が多いので、トライアルなどを利用して、
実際に操作を確かめておくと安心です。
・プログラミング知識などの専門的スキルの要否
・直感的に操作できるか(ドラッグ&ドロップでの操作など)
・わかりやすい UI かどうか
操作が困難だとダッシュボードを作成することはおろか、
ソースデータを見つめるだけになってしまいます。
自社で扱うデータや分析の目的、活用用途などに合わせた、
適切なレベルのダッシュボードツールを選択しましょう。
・カスタマイズの柔軟性
自社の実務に合ったデータ表示やカスタマイズが可能なのかを確認しましょう。
実際の業務を想定し、実用的なダッシュボード画面を表示できなければ、
実際に活用することが難しくなります。
・グラフやレポートの種類
自社の業務内容はもちろん、扱う商品や売上情報を活用できるデータとして表示するために
必要な機能が備わっているのかを確認しましょう。
例えば、一口にグラフといっても様々な種類があります。
棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、円グラフなど。
データによって最適な表示方法は異なりますので、
自社にとって必要な機能を見極めることが大切です。
★トライアルの有無とサポートの充実
ダッシュボードツールを導入する際は、実際に利用しながら検討できるような、
無料トライアルやお試し用の手ごろなプランが充実している商品を選ぶのが安心です。
特にクラウド型のツールなら、自社サーバーの構築が不要なのでお試し感覚で導入しやすく、
トライアル版も充実していることが多いため、導入後のミスマッチを防ぐことができます。
はじめてのツールを導入する際は、利用方法はもちろん、プラン継続時のトラブルなど、
サポートが必要となる場面が多々あります。
セミナーや無料相談会、コミュニティーやトレーニングなど、
自社のレベルに合ったサポートが受けられる商品を選択しましょう。
また、マーケティング知識やIT知識、BIツールを扱ったことがない場合などは、
総合コンサルティングサポートを行ってもらえるツールを検討することも視野に入れてみましょう。
4.効果的な経営ダッシュボードの作り方
迅速な判断や的確な経営戦略が必要となるビジネスの場において、常に最新の情報やデータを取得し
ダッシュボードのデータを直感的にわかりやすく「見える化」することは必要不可欠です。
そのためには、必要情報を表示させるための指標や業務に合ったカスタマイズ、
レイアウト設計も検討していかなければなりません。
ここでは、効果的な経営ダッシュボードを作成するために重要となるポイントをご紹介します!
➀指標
ダッシュボードを作成する前に、「このダッシュボードで誰に何を伝えるのか」を考える必要があります。
・誰が見るのか(営業部・マーケティング部等)
・何を目的に見るのか(売上推移・購買層を知りたい等)
このように伝えたい内容を明確にすることで、どのよう指標が必要なのかが見えてきます。
例えば、ダッシュボードを通じて「売上目標の達成率」「製品・サービス別の売上金額」
を伝えたい場合は下記のような指標が必要です。
■売上目標の達成率
・地域別
・製品別
・顧客別
・担当者別
■売上金額(製品・サービス別)
・製品・サービス別の売上合計
・製品・サービス別の月別売上金額
・製品・サービス別の日別売上金額
➁グラフ
「ダッシュボードで何を伝えたいか」を明確にしたら、
伝えたい情報を表示させるために最適なグラフを選択します。
基本的にダッシュボードでは下記のようなグラフを使用します。
データを直感的にわかりやすく表示させるためにも、
データによってグラフを使い分けられるようにしましょう。
・棒グラフ
2つ以上の値の大きさを棒の高さで比較する。
例)当月実績(担当者別)、店舗別売上etc…
・折れ線グラフ
変動や推移など、時間の経過とともに変化するデータを表示する。
例)店舗別売上推移、商品価格変動etc…
・円グラフ
円を全体として、合計が100%になるいくつかの項目の全体における割合を表示する。
例)社員年齢構成・アンケート集計etc…
・バブルチャート
散布図を構成するデータに加えて、もう1つの量的なデータ円の大きさで表示する。
3つのデータの関係性を1つのグラフで確認する。
例)従業員数に対する営業利益率etc…
・メーターグラフ
事前に設定した目標に対する数値の変化率や達成率を表示する。
例)売上目標達成率etc…
③配色・レイアウト
効果的な配色やレイアウトを用いることで、ダッシュボードの見た目を向上させることができます。
グラフや表示データの配色はもちろん、データの配置バランスを考えることは、
効果的なダッシュボードの作成に欠かせない要素です。
白黒の単調なものよりも、いくつかの色を使用した方が魅力的に見えますし、
データの配置で視線を誘導することで、ユーザーの理解を助ける効果もあります。
■最適なカラーのポイント
・背景色にはシンプルな白色を使う
・彩度の高い標準色はさける
・同系色を活用する
■効果的なレイアウト
・視線の動き
視線の動きの特徴として「上から下へ」「中央の意識の高さ」があります。
これを活かして、指標が多く複数の階層があるダッシュボードの場合は、
「主要情報」は最上か中央に配置し、周りをサブデータで固めるレイアウトがおすすめです。
5.さいごに
いかがでしたでしょうか。
ダッシュボードを効果的に活用し、今まで混在していた様々なデータを
一画面上にわかりやすく表示することで、
データドリブンな意思決定や施策を推進することはもちろん、
データから得られる新しい発見やアイディアが生まれるきっかけを作ることができます。
しかし、「ダッシュボード」の導入について
「コストやサポート面はもちろん、使いこなせるのか不安…」
と考えている方も多いのではないでしょうか。
Canbus. で「ダッシュボード」をはじめてみませんか?
Canbus. なら1ヵ月1万円から始められ、ユーザー数無制限のため、
ライセンス費用を気にすることなく、お試しとしてはじめることができます。
また、ノンプログラミングなので直感的な操作で
「ダッシュボード」を作成することができます。
常にリアルタイムな情報やデータをグラフィカルに表示することができるダッシュボードは、
迅速な判断や的確な経営戦略が必要となるビジネスの場においてますます重要になっていきます。
「ダッシュボード」導入のはじめの一歩として、Canbus.を検討していただけると嬉しいです。