こんにちは!桜の季節…桜をたしなむことはできたでしょうか?
今年は全国的にスピード開花となり、いつも以上にあっという間に感じました…
来年はゆっくりお花見ができるようになることを願うばかりです。
さて、今日のIT業界では人工知能やビッグデータなどの最先端テクノロジーの発展により、
さまざまな技術が誕生しています。
IoTやIoEも日本の産業を支える技術分野を表す重要なワードですが、
これらの用語について、大まかな意味は理解できているものの、
詳しく説明するとなると難しいですよね…
1.IoTとIoEのちがい
IoTとは「Internet of Things」の略で、簡単にいうと、
身の回りのあらゆるモノをインターネットにつなぐことです。
日本語では「モノのインターネット」とも呼ばれています。
ここでいう「モノ」とは、コンピューターやスマートフォンはもちろん、
テレビ、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品や、車、靴、時計など、
あらゆるモノを含んでいます。
こうしたモノに、さまざまなセンサーを搭載して情報を収集し、蓄積・分析します。
モノとインターネットの相互で情報をやり取りし、これまでになかった新しいサービスや
使い方が生まれてくると期待されています。
この「IoT」の上位概念として、近年「IoE」がトレンドワードとなっています。
IoEは物理的なモノのみならず、さらにはヒトや生物も含むあらゆるものが
インターネットにつながる世界のことを指します。
IoT以外にも、IoC(※1)やIoA(※2)、IoH(※3)など、多くの概念が誕生しました。
IoEはそれらをまとめた、私たちを取り巻くすべてのモノやコトが、
インターネットを通じてつながりあうという意味で用いられています。
※1 IoC:顧客の課題を解決することを目的にIoTを活用する概念
※2 IoA:人間の能力がインターネットとつながる概念
※3 IoH:人とインターネットをつなぐ概念
2.なぜIoTが注目されているのか
IoEの中でもなぜIoTという言葉が先行して注目されているのでしょうか?
IoTが普及した背景には、テクノロジーの進化と
それによるデバイスのコストダウンがあります。
2010年以降、スマートフォンがIT産業に参入しはじめたことを受け、
データの取得に不可欠なセンサーのコストが下がり、
さまざまなモノに搭載することができるようになりました。
特にスマートフォンの爆発的普及により、
スマートフォンを通して多くの情報の取得が可能となったことで、
IT企業をはじめとする多くの業界から注目されるようになったのです。
3.IoTの仕組みと必要な要素
1章でも述べたように、IoTはデジタル機器ではないものを含めた
さまざまなモノとインターネットを接続することで、
相互に情報交換をする仕組みのことです。
モノに、さまざまなセンサーを搭載することで
情報を収集し、蓄積・可視化します。
ここでは、IoTの仕組みと必要要素をまとめていきます。
■IoTの仕組み
情報の取得は、モノ(デバイス)に搭載したセンサーを通じて行います。
集められた情報は主にクラウド上に蓄積し、分析・可視化します。
この可視化された情報から、ヒトに対して最適なフィードバックが
もたらされる仕組みとなります。
■IoTに必要な要素
・モノ(デバイス)
コンピューター、スマートフォンはもちろん、
テレビ、冷蔵庫、エアコンなどの家電製品や、
車、靴、時計など、様々なモノをさします。
・センサー
モノ(デバイス)に組み込まれて、モノやその周辺環境を感知し、
データとして読みとる装置です。
センサーの種類はさまざまで、モノの存在有無や形状、位置情報はもちろん、
温度、湿度、圧力、光、地磁気、加速度、音などを感知するためのセンサーが存在します。
・ネットワーク(通信手段)
センサーによって感知されたデータは蓄積され、可視化するために、
クラウドやサーバー、端末(パソコン、スマートフォン等)へネットワークを介して送信します。
「ネットワーク」は一般的にはWi-Fiなどの無線通信を利用します。
・アプリケーション(データの可視化処理)
センサーで送信されたデータを処理し、可視化します。
データの可視化処理は専用のアプリケーションなどを活用し、
パソコンやスマートフォンでデータの抽出・整理・解析・最適化を行います。
こうして加工されたデータをグラフや図にまとめます。
4.IoTで実現できること
ここまでで「IoT」の概念と基本的な仕組み、
必要な要素をおわかりいただけたのではないでしょうか。
「IoT」の概念の中に「新たな価値を生み出す」とあるように、
「IoT」を効果的に活用することで、新たな価値の発見や
イノベーションを起こすことができます。
ここでは、「IoT」を実際に活用して、業務改善のきっかけとなった事例をご紹介します。
「電子タグ」の活用で棚卸作業を70%短縮!トレンドをいち早く取り入れたマーケティングを実現!
婦人服の製造・販売を行うA社では、全国に展開する店舗の全商品に、
商品情報を含めた「電子タグ」を導入しました。
「電子タグ」がレジに通された瞬間に店舗の在庫状況は新しい情報に更新されていくので、
棚卸作業や発注作業の費やしていた時間を従来の70%もカットすることができました。
また、商品の購入傾向をリアルタイムで把握することができるようになり、
在庫が余っている店舗から、不足しそうな店舗に在庫をスムーズに
割り振ることができるようになりました。
さらに「どの商品が」「どこの店舗で」「どのくらい購入されているのか」
を活用することで、常にリアルタイムで更新される情報から商品開発や
プロモーション活動を行うことも可能となりました。
最新のトレンドやニーズに合わせた商品を提供することで、
売上の大幅アップにつながっています!
5.Canbus.でできること
いかがでしたか。
さまざまな「モノ」がインターネットに接続されることで、
新たな価値が生み出されることが期待される「IoT」ですが、
その市場は年々拡大し、私たちの生活や産業界の一部でIoTが活用されています。
そして、IoTのみならずIoCやIoA、IoHが登場し、
それらの上位概念として「IoE」という概念が誕生しました。
今後は物理的な「モノ」のみならず、世界中の「あらゆるモノ」が
インターネットでつながり、よりよい社会や産業の創出に結びつくことでしょう。
ここまでお話をすると、
「自社でもloTをはじめたい!」と思った方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際のところ「loT」を実現しようとするとセンサーやデバイスの選定、
データの蓄積場所や分析が大きなハードルのひとつとなります…。
そんなときは、「Canbus.loT」でloTをはじめてみませんか?
「Canbus.loT」はセンサーに代わり、今あるスマートフォンを
データ収集デバイスとして活用することを可能とします!
1デバイスでさまざまなデータの蓄積・分析が可能で、
loTを導入することへのハードルを下げてくれることでしょう。
ポイントをまとめたので、興味のある方は是非ご覧ください!
<Canbus.loTのポイント>
・データの収集はスマートフォンで!
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