『YEARS関数』で経過年数を一発計算!
皆様には、Canbus.の関数を用いて、日々の業務の効率化を行っていただいていることと思います。
関数は、日にちや時刻、値の計算やユーザー情報の取得を自動で対応することができる非常に便利な機能となっております。
今回は、そんな便利な機能に新たに追加された「YEARS関数」についてご紹介します。
この機能を活用すれば、複雑な計算式を組むことなく、簡単にその期間の年数を計算することができます。
YEARS関数とは?
新たな関数であるYEARS関数は、その名が示す通り 「年単位」の計算に特化した関数であり、指定した二つの日付の正確な経過年数を算出できます 。
プロジェクト期間や特定の出来事からの経過年数を即時に計算できる等、様々な場面でご活用いただけます 。
これまでのCanbus.では、経過年数を計算するには複数の関数を組み合わせる必要があり、式の複雑化や構文エラーのリスクといった煩わしさがありました 。しかし、YEARS関数を使用すれば、その煩わしさが解消され、複雑な計算式と格闘する必要はもうありません 。
このYEARS関数が、皆様の業務効率化を強力にサポートします 。ぜひご使用ください。
他の関数については以下のボタンからご覧ください。
使い方:基本編
続いて、YEARS関数の基本的な使い方をご紹介します 。
YEARS関数は、括弧 ( ) の中に、計算したい期間の「開始日」と「終了日」をカンマ , で区切って指定するだけで機能する非常にシンプルな仕様です 。
開始日および終了日には、日付項目や計算式、関数を指定できるほか 、特定の日付を直接入力するリテラル文字も使用できます 。
・日付項目
・日付と時刻項目
・計算式(日付項目,時刻項目,日付と時刻項目を参照)
・TODAY関数
・NOW関数
・DATE関数
・DATETIME関数
・リテラル文字(”YYYY/MM/DD”)
使い方:実践編
それでは、実際にYEARS関数を使用してみましょう。
今回は社員情報を管理したテーブルを使用します。
まず、「勤続年数」という名前の計算式項目に、YEARS関数を配置します 。
勤続年数を算出するため、開始日には入社日の項目ID(Nyushabi)を、終了日には現在の日付を返す関数TODAY()を記入します 。
・設定する式
YEARS(Nyushabi, TODAY())
式の設定後は実際にレコードを作成してみましょう。
入社日を入力すると、勤続年数の欄に入社日から現在までの年数が自動で計算されます。
今回のような社員情報の管理で使用するケースでは、ベテラン社員をフィルタリングし、昇進や表彰の対象者を自動で正確に抽出できます。さらに退職金積立額の概算にも活用でき、人事業務を大幅に効率化します。
使い方:応用編
今回は YEARS(開始日,終了日) という形で勤続年数を計算しましたが 、Canbus.で使用できる他の関数と組み合わせることで、さらに柔軟な計算式を作ることができます。
例としては、以下のような計算式を設定します。
①式の設定
・設定する式
IF(NOT(ISBLANK(Taishokubi)==1)==1,”退職済み”,YEARS(Nyushabi,TODAY()))
※退職済みの文字を表示させるため、型は文字列に設定します。
上記のようにYEARS関数だけではなく、IF文やISBLANK関数を組み合わせることで、退職日が未記入のときだけ勤続年数が表示されるといった計算式をつくることができます。
②退職日が記入されたレコード
今回はCanbus.のYEARS関数についてご紹介しました。本記事を参考に、ぜひこの関数をご活用いただき、日々の業務をよりスムーズに進めてみてください。
今後もCanbus.の機能についての記事も投稿をしてまいりますのでご確認いただければと思います。